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大谷 義彦(おおたに よしひこ)

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文化財活用活動
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#自然

野付半島とトドワラ:自然と歴史が織りなす儚い絶景

北海道の東、知床半島と根室半島のちょうど間に広がる野付半島は、オホーツク海に細長く伸びる…

別海町の名前の由来、知っていますか?

北海道の町名には、アイヌ語に由来するものが多くあります。 その中でも、別海町の名前は地域…

野付半島ネイチャークラブ観察会レポート:アラハマワンドで秋を満喫

集合から出発まで 集合は野付半島ネイチャーセンターの1階。受付を済ませてから、ネイチャー…

別海町の野生動物たち:エゾタヌキ

北海道の東端に位置する別海町。広大な牧草地と豊かな湿地帯が広がり、エゾシカやキタキツネ、…

アザラシたちと未来をつむぐ:観光と漁業

別海町の広大な海岸線、野付半島の厳しくも美しい風景の中で暮らすアザラシたち。彼らは、まる…

草原の色が変わるとき : エゾシカと過ごす道東の季節

北海道・道東の広大な自然が、夏の終わりから秋の訪れとともに少しずつ姿を変えていく季節。青…

自然の楽園、茨散沼(バラサントー)の魅力を探る

北海道の東部に位置する別海町には、四季を通してさまざまな表情を見せる自然豊かな場所が多くあります。 その中でも、特に茨散沼(バラサントー)は静寂と美しさを併せ持つ特別な場所です。 今回はこの茨散沼の歴史的背景と自然環境まで茨散沼の魅力を深掘りしていきます。 歴史が息づく「ハラサン」と茨散沼 茨散沼の名前の由来は一見難解に思えますが、実はアイヌ語に由来しています。 「ハラサン(para-san)」は「平棚」という意味を持ち、かつてこの地に広がる平らな地形を表していました。

キタキツネの子別れ:独り立ちへの道

別海町の周辺で見かけるキタキツネは、その愛らしく美しい姿から人々に愛されていますが、彼ら…

森に囁くエゾリスと別海町の静けさ

別海町の森を歩いていると、ふと静寂の中に微かな音が響くことがあります。 風に揺れる木々の…

ハシブトガラとの楽しい出会い:別海町で小さな宝物を見つけよう

文化財活用担当、大谷です。 別海町の自然豊かな森の中を歩いていると、木々の間からひょっこ…

急速に減少するミヤマカラスアゲハ、急増するエゾシカとのまさかの共通点

写真は、別海町内で撮影した美しい蝶「ミヤマカラスアゲハ」です。 その鮮やかな青と緑の翅(…

川の記憶:サクラマスが紡ぐ命の旅路

文化財活用担当、大谷です。 サクラマスの一生は、自然の壮大な循環の一部であり、命の尊さを…

別海町の身近な生き物たち:タンチョウヅル

文化財活用担当の大谷です。 北海道の別海町は広大な農地と湿原などの豊かな自然環境が広がる…

エゾライチョウ:北海道の森に暮らす美しき隠れた主役

北海道の広大な森の中でひっそりと暮らしている鳥「エゾライチョウ」をご存知でしょうか? エゾライチョウは北海道に生息する美しい鳥で、少し大きめの体と独特の羽模様が特徴です。 普段は森の奥深くに身を潜めているため、なかなか目にすることが難しいですが、出会ったときの感動はひとしおです。 エゾライチョウはオスとメスで羽の色や模様が異なります。 オスは鮮やかな黒と白のコントラストが美しい羽を持ち、胸元には赤い肉冠(にくかん)と呼ばれる部分があります。 一方、メスは茶色と灰色が混ざり合