広報別海 令和5年9月号掲載記事

※これは、広報別海 令和5年9月号に掲載された記事を移植したものです。

こんにちは。郷土資料館の近藤です。
最近資料館で行っている文化財の調査をしていて思いついたこと、僕がやっている仕事「別海町の歴史」について、「よそ者の目」で書きますね。 
僕がこの町に来て、別海町…もっと大きく言えば北海道の歴史に触れたときに一番強く思ったのは「北海道の歴史って西部開拓史みたいだな」ってことです。 
古今東西人間のフロンティアスピリットってのはどこでもロマンがあるようで、アメリカで言う「GoWest」が日本では「GoNorth」だったのでしょう。 そう考えると北海道も別海町も広大な土地に各集落が点在している様は、さながら「合衆国」のようだし、駅逓所は「駅馬車の停留所」そっくりです。厳しい自然がゆえに後発の歴史になってしまったところも似ています。
であればこそ、アメリカの西海岸が独自の文化を作り上げていったように、北海道もこれからロサンゼルスやサンフランシスコ、ラスベガスなど独自の文化を生み出す街を作っていけるチャンスなのです。 
「歴史」は、単なる知識ではなくて、それを知ることによって先人たちの知恵、失敗を未来に活かすことです。
町の皆さんに「別海町の歴史」を今より少しでも興味を持ってもらえるようにするのが僕たちの仕事です。
皆さん是非、郷土資料館に足を運んでいただき何でも聞いてくださいね。