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中西別そばの会~北海道のそば文化を未来へつなぐ~

北海道といえば、新鮮な海産物や乳製品が有名ですが、実は全国有数のそばの生産地でもあります。特に道東エリアは、冷涼な気候がそばの栽培に適しており、高品質なそばが育つ地域です。そんな北海道のそば文化を大切に守り、地域に根付いた活動を続けているのが別海町の「中西別そばの会」です。

中西別そばの会とは?
この会は約10年ほど前に発足し、地域の方々に美味しいそばを味わってもらうことを目的に活動を続けています。毎月例会を開き、会員同士でそば打ちを学びながら、技術を磨いてきました。

会長の冨田さんによると、
「昔は白米の流通が少なく、各家庭で作った農作物やそばなどが主食として食べられていた」
とのこと。かつて中西別では、そばが日常的な食材として親しまれていましたが、現在はそばの作付面積が減少し、地域のそば文化が少しずつ失われつつあります。

熱く指導される冨田会長

そば嫌いからそば好きへ?
実は、会員の中にはもともとそばが苦手だったという方もいます。
「最初はそばが嫌いだったけれど、知人に誘われてそば打ちを始めた。そして、自分で打った打ち立てのそばを食べてみたら、その美味しさに驚いた」
こうしてそばの魅力に気づき、今では長年そば打ちを続けているのだそうです。

手打ちそばならではの香り、コシ、のどごし。自分で打つことで、そばの奥深さを知り、楽しみながら学べるのが「中西別そばの会」の魅力のひとつです。

北海道のそば文化と中西別のそば
北海道は、そばの生産量が全国トップクラスを誇る地域であり、特に幌加内町、音威子府村、新得町などが有名です。幌加内町は「日本一のそばの産地」として知られ、音威子府そばは黒くて風味が強いのが特徴です。

一方で、この地域のそばは、昔ながらの素朴な味わいが魅力です。地域の気候や土壌に合った品種が育てられ、手打ちの技術によってその風味が最大限に引き出されます。

そば打ちを体験してみませんか?
「そば打ちは難しそう……」と思う方もいるかもしれませんが、初心者でも楽しく体験できるのが「中西別そばの会」の魅力です。会員同士で和気あいあいとそば打ちを楽しみながら、地域の食文化を学ぶことができます。

もしかすると、「自分はそばが苦手」と思っている方も、打ちたてのそばを食べたら意識が変わるかもしれません。まずは体験から参加し、北海道のそば文化に触れてみませんか?

地域の伝統を未来へつなぐ「中西別そばの会」の活動に、ぜひご注目ください!

体験、入会のお問い合わせはこちらまで
090-8636-8273(会長富田さん)

別海町地域おこし協力隊 文化財活用担当 大谷